同じような内容の保険をくらべたとき保険会社によって保険料に差がある理由は?

生命保険の見積りを依頼すると、同じ1千万円の保障であっても保険会社や契約する時期によって保険料に差が生じます。

今回は知っていると役に立つかもしれない死亡保険の保険料算出の仕組みと、聞かなければ教えてもらえない一時払や全期前納払などの保険料払込方法について確認したいと思います。

保険料の仕組み

生命保険は「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」という3つの数値をもとに保険数理士と呼ばれる資格者が設計しています。
それらがどのようなものかを知ることで保険料に差が生まれる理由もわかってきます。

予定死亡率

契約者が死亡するリスクを数値であらわしたものです。

男女別や年齢別などで分類された死亡者数の統計を参考に確率を計算します。
そのため年齢や性別により保険料が違ったり、職業によって契約の条件が違ったりといったことがおきるのです。
この予定死亡率が高いと、保険料も割高に設定されたり契約の条件が厳しくなったりします。

予定利率

保険会社が契約者から預かった保険料を運用して得られる利回りの見込みを数値であらわしたものです。

この数値を高く設定した保険会社の商品は保険料を安く設定することが出来ますが、この数値を低く設定した保険会社の商品は保険料が割高になります。
保険会社により運用方法は異なりますから、それにより保険料に少なからず差が生まれているのです。

お宝保険
高い金利で運用できていた時代の商品は予定利率も高く設定されています。

その当時に契約した保険の中には、現在実際に運用されている利回りよりも大きな予定利率を基に算出された保険料のままで継続できている商品があります。
このような契約者にとって有利な条件のまま続けている保険を「お宝保険」と呼ぶことがあります。

予定事業費率

保険会社の経費を数値であらわしたものです。

保険会社が事業を行う際、人件費や物件費などの経費が多くかかっているか低く抑えられているかによっても保険料に違いが発生します。
それを考える上で良い例であるネット型保険は、人件費を抑えることで予定事業費率を低く設定できるため割安なものが多く発売されているのです。

この「予定事業費率」と前出の「予定利率」が保険会社によって少しずつ異なるため、同じ保障の商品であっても保険料に差が生まれるのです。

保険料の払込方法

保険料の払込方法にはいくつか種類があり、一部の保険を除けば希望する方法を選択することが出来ます。代表的な払込方法には次のようなものがあります。

月払・年払・一時払

保険料を支払う時期によって「月払」や「半年払」「年払」などがあります。
「月払」よりは「半年払」、「半年払」よりは「年払」といったように一度で支払う保険料が長い期間分のものになるほど割引額が大きくなります。

月払

保険料を毎月決まった日に支払う方法です。
一度に支払う保険料が最も小さいため続けやすい払込方法です。

半年払・年払

保険料を半年や1年に一度決まった日に支払う方法です。
月払に比べ一度に支払う保険料が大きくなりますが、それを月換算した保険料は月払の保険料より安くなります。

一時払

保険料を一回で支払う方法です。
上のいずれの方法よりも保険料が割引されますが、選択できる商品が限られていたりいくつかのリスクがあったりします。(下の「一時払と全期前納」を参照ください。)

一時払と全期前納

保険料を全額一度に支払う払込方法には「一時払」の他に「全期前納払」があります。
どちらも一度で支払うことに変わりはありませんが内容はすこし違っていますので、もしこのような支払い方法を選択する場合にはその違いを確認したうえで選択しましょう。

一時払と全期前納払の違い

  • 内 容
    一 時 払:全保険期間分の保険料を一度に支払う方法
    全期前納払:保険料払込期間に支払う複数回分の年払い保険料などをまとめて支払う方法
  • 総払込保険料
    一 時 払:他の払込方法に比べて安い
    全期前納払:他の払込方法に比べて安いが一時払よりは高い
  • 未経過分保険料
    一 時 払:解約時や保険事故発生時に未経過分の保険料が返金されることはない
     例)保障期間70歳までの死亡保険に一時払で契約し65歳で死亡した場合
     ⇒ 死亡保険が支払われる
    全期前納払:解約時や保険事故発生時に未経過分の保険料があれば返金される
     例)保障期間70歳までの死亡保険に年払で契約後全期前納払し65歳で死亡した場合
     ⇒ 死亡保険が支払われ、未経過分(66歳から70歳まで)の保険料も返金される
  • 生命保険料控除
    一 時 払:保険料を支払った年のみ控除される
    全期前納払:まとめて支払った保険料の年数分の年払保険料相当額が毎年控除される

保険料の払込手段

保険料払込手段としては主に以下の3つの方法が用意されています。
自身で直接振込んだり担当営業が集金に来てくれたりといった方法もありましたが、あらたにそのような方法を選ぶことは難しいようです。

口座振替

指定した銀行口座から保険料を引き落とす支払方法です。
口座振替依頼書に必要事項を記入押印し申し込みますが、最近ではインターネット端末を使い口座届出印が無くてもカードの暗証番号などで手続きできるようになってきています。

クレジットカード払い

指定したクレジットカードを利用し保険料を支払う方法です。
クレジットカード会社のポイントをためることが出来るというメリットがありますが、保険会社や保険種類によっては対応していない場合もあります。

給与控除

保険料を毎月の給与から控除する方法です。
勤め先と保険会社が提携している場合使用することが出来る方法で、条件を満たしていれば団体割引により保険料が安くなるケースもあるようです。

さいごに

今回は、生命保険の保険料についてごくごく簡単に確認してみました。
保険は人生で家の次に高い買い物ともいわれます。
同じ水準の保険料ならより保障が充実したもの、同等の保障なら保険料が少しでも安いものを上手に選び、納得できる保険に契約したいものですね。