SEIKOパーペチュアル腕時計(型番:8F32)の電池を自分で安く交換

パーペチュアルカレンダーの腕時計は、電池交換時に内部回路を一旦オールクリアした上で特殊な操作によってカレンダーをセットする必要があるため、自身での電池交換は極力しないほうがいい時計と言われています。
ですが、今回電池切れのまま長く放置されていたSEIKOのパーぺチュアル腕時計を見つけたので、リスクを承知の上でAmazonでボタン電池を購入し電池交換とカレンダーの設定をしてみました。

パーぺチュアルカレンダー式腕時計の電池交換は時計店で3,000円程度です。
一般的なクオーツ式腕時計と異なり電池寿命は多くが10年という長期間ですから、自身で作業することで壊してしまう可能性を考えれば専門店に依頼するべきだろうとは思います。

 

 

電池交換の準備をする

今回電池交換した時計

SEIKOの腕時計です。

  • 裏蓋の開け方:スクリュータイプ
  • ムーブメントの型番:8F32
  • ボタン電池の型番:BR2412

工具の準備

裏蓋がスクリュー式の場合、電池交換には以下のような工具が必要になりますので準備します。
裏蓋オープナー(側開器)以外は大きめの100円ショップで揃えることができますが、ネットショップでは千円ちょっとで工具セットを購入することもできます。

  • 裏蓋オープナー(側開器)
  • 精密ドライバー(-)
  • ピンセット
  • ばね棒外し
  • 指サック=ムーブや電池に直接触れないように使用します。

ボタン電池の準備

AmazonではSEIKOのボタン電池BR2412が送料込み1,100円(執筆時)で出品されていました。

ただし今回は少しでも安く済ませたい。
そこで、将来不具合が生じる可能性はありますが、同じくAmazonで送料込み260円(執筆時)で出品されていた互換性のあるPanasonicのボタン電池CR2412を使用することにしました。

CR2412には絶縁板(シール)がついていないため、使用時には元々BR2412についていたシールをはがし、新しい電池をショートさせないよう指サックをして貼りかえました。

 

CRとBRの違い
どちらも負極にリチウムを使用した電圧3Vのリチウムコイン電池ですが、CRは正極に二酸化マンガンを使用しBRは正極にフッ化黒鉛を使用しているという違いがあります。
BRは比較的高温性能に優れているため高温環境下での使用に適しているという特徴がありますが、常温での一般的な使用の場合はCRもほぼ同じように使用できます。

 

電池を交換する

ベルトのピンを外す

パーペチュアルカレンダーの設定をするときに広い視界で作業できるよう、ベルトのピン(画像赤丸部分)を1か所外してベルトを広げられるようにします。

裏蓋を開ける

裏蓋にあるくぼみの2つに下のような側開器のツメをあてて回転させ裏蓋を開けます。

古い電池を外す

4か所のツメ(画像赤丸部分)で電池が固定されていますので、専用の工具や精密ドライバーを使用して電池を外します。
電池の下側にはコイルなどがありますので注意が必要です。

新しい電池をセットする

矢印の部分をリューズの位置にあわせ絶縁板(シール)を貼りかえたコイン電池をセットします。

これで電池交換は終了ですが、裏蓋は閉めずにカレンダーのセット作業に移ります。

 

パーぺチュアルカレンダーをセットする

カレンダーのセット作業を始める前にムーブメントの確認をします。
赤丸で示した5か所の金色の端子とコイン電池の正極(+側)をピンセットなどを使いショートさせてセット作業をします。
端子の横のステンレス部分にはY・M・Φ・D・ACがそれぞれ刻印されています。

以下の説明では、リューズの位置は最も押し込んだ通常の位置を0の位置、1段階引いた位置を1の位置、2段階引いた位置を2の位置と表現します。

オールクリア

まず始めに行うのはオールクリア(初期化)です。
《リューズは0の位置》
「AC端子」と電池の+3秒以上ショートさせます。

設定モードへの移行

リューズを一旦2の位置まで(2段階)引きすぐに0の位置まで戻します。
オールクリアの工程ができていれば秒針が5秒ごとに進行しモード移行完了となります。

リューズの進行が変化なく1秒ごとの場合は、もう一度「AC端子」と電池の+を3秒以上ショートさせオールクリアします。

日付基準設定

リューズを2段階引き「Φ端子」と電池の+をショートさせ日付の基準となる数字の1を設定します。
《リューズは2の位置》
※ショートさせるたびに日付表示部の数字が移動しますので1に設定します。

「うるう年」の設定

「Y端子」と電池の+をショートさせ「直近のうるう年から何年目か」を設定します。
《リューズは2の位置》
※ショートさせるたびに日付表示部が1から4に移動しその後再度1に戻ります。
うるう年の翌年を“1”、その後2年目が“2”、3年目が“3”、次のうるう年が“4”と数えますので、2021年から2024年の設定値は下のようになります。

西暦2021年2022年2023年2024年
(うるう年)
日付表示部設定値1234

「月」の設定

「M端子」と電池の+をショートさせ「月」を設定します。
《リューズは2の位置》
※ショートさせるたびに日付表示部が1から12に移動しその後再度1に戻ります。

「日」の設定

「D端子」と電池の+をショートさせ「日」を設定します。
《リューズは2の位置》
※ショートさせるたびに日付表示部が1から31に移動しその後再度1に戻ります。

以上でパーぺチュアルカレンダーのセットは完了です。
リューズを元(0の位置)に戻してふたを閉め最後に時刻を合わせて終了です。

パーペチュアルカレンダーの設定に少し時間がかかりましたが何とか作業を完了させることができました。

情報通信研究機構のホームページでは日本標準時が確認できます。
⇒ 情報通信研究機構公式サイト